福永騎手は「G1では少し足りない」と言っていたが、「人気薄手は少し足りない」と言われている武豊。
昨日はドゥラメンテが両前トウ骨遠位端骨折で全治6か月。凱旋門賞に行くか三冠狙うか、といった議論が起こっていて、秋の進路を楽しみにしていた人も多いはずだし、残念なお知らせが入ってきた。こうゆう時は武豊の好騎乗で、嫌なニュースを吹き飛ばしてほしいと思っていたところ、
武豊騎乗結果 27日(土)
6月27日(土)阪神
5R△アナフィエル(2歳新馬 芝1200) 5人5着
6R△ナポレオン(3歳未勝利 芝1800) 12人12着
11R△プランスペスカ( グリーンS 芝2400 ) 12人1着
12R△オンワードバース(3歳上500万下 ダ1400) 9人11着
昨日は騎乗数が少ないだけでなく、相手関係も全てのレース厳しいと思っていたので、1頭も掲示板に載らない可能性も高いと思っていた。
一番可能性があると思っていたのは、アナフィエル(牝2 ワイルドラッシュ×ハギノルチェーレ 母父ダンスインザダーク)。芝でワイルドラッシュは少し不安だったけど、昨日のレースでは一番期待できるかもしれないと思ったが、渋った馬場では駄目なのか、イマイチ伸びなかった。
こうなると、もう今日は未勝利確定だろうと思い、阪神メインのグリーンSは、TVを付けたまま最終の予想をしていてレースを見てなかったのだが、実況が、
「外から、プランスぺスカ!!!」
と、絶叫しているのが耳に入り、「ないない(笑)」と思いながらもTVに目を向けると、全く予期しなかったプランスぺスカの強襲。脚色をみて、これは勝ったな、と思ったが、まさか人気薄のプランスぺスカを持ってくるとは。。。「力のいる馬場で、この距離なら大掛けしてもおかしくはない」と言われてはいたが、流石に厳しいと思っていただけに、完全に意表を突かれた(笑)。レース後の武豊騎手も、
「重い馬場は得意なのでいいなと思った。(このレース後は放牧が決まっていたので)いいタイミングで勝てたね」(極ウマプレミアム)
この馬場ならプランスぺスカは期待できると思っていた様子。そして、単勝12番人気での勝利は武豊の歴代最低人気馬の勝利で、単勝払い出し金額も42,1倍は、2009年10月3日の阪神2Rのタニノエポレット35,0倍を更新する、武豊の史上最高単勝払戻金額という嬉しいオマケつき。こうなってくると今日の騎乗が物凄い楽しみになってくるが、今日は、
武豊騎乗馬28日(日)
6月28日(日)阪神
4R◎オメガハートソング(3歳未勝利 芝1600m )松永幹(栗)
5R○ポルトフォイユ(2歳新馬 芝1800)高野(栗)
7R▲メイショウラリマー(3歳上500万下 芝2200)梅田(栗)
9R▲タガノザイオン(皆生特別 芝1200)石橋(栗)
10R△カジキ(花のみちS ダ1200m)笹田(栗)
11R▲トーセンスターダム(宝塚記念 芝2200)池江(栗)
オメガハートソングは前走に引き続いての騎乗。ここでキッチリ仕留めて、今日期待の2頭に繋げたいとこ。
そして明日のメインレースと言っていいかもしれない、ポルトフォイユ(牡2 ディープインパクト×ポルトフィーノ 母父クロフネ)の新馬戦。
エアグルーヴにクロフネ、そしてポルトフィーノにディープインパクトとまさに武豊の結晶とと言ってもいい血統。乗り込みも十分で、確勝と言いたいところだけど、レッドリヴェールの半弟のレッドヴェルサス(牡2 スィフトカレント×ディソサード )にウインクレド(牡2 バトルプラン×キリエ 母父ブライアンズタイム)と小頭数ながらメンバーが揃っていると思う。とくにウインクレドは時計も出てるし怖い存在。けれど、ノーザンファーム早来の横手氏が、
「(ポルトフォイユは)柔らかさがありながらも、乗ったときの印象はパワフル。兄が持っていたような素軽さと違って、こちらは”トルク”がありそうです。加えて、最後にガンッと弾ける、ディープインパクト産駒らしさも持っています。(Sportiva)
加えて一週前追いきりに騎乗した武豊も、
「バランスのいい走りをする。乗り味が良くて、気性も素直。兄もいい馬だったけど、弟もかなりいいね」(スポニチアネックス)
トルクがあり、気性も素直で、バランスのいい走りで弟もかなりいい、となると少しメンバーは揃っているかもしれないが、ポルトフォイユに武豊騎乗でダービーに出走。これを願っている人は多いと思うので、来年のダービー馬と言われるような競馬を期待したいと思う。
もう一頭楽しみなのはやはり宝塚記念のトーセンスターダム。 一週前の追い切り後、武豊は
「もともと攻め馬は走るけど、相変わらず動くね。仕掛けてからの反応もすごく良かった。古馬になってトモがしっかりしてきた感じ。」(サンスポ競馬予想王)
「昨年よりもトモがしっかりしてきた。いい方向に向いている。道悪はあまり得意じゃないので、当日の馬場状態が一番のポイントだね」(東スポweb)
と言っているように、海外遠征帰りで心配されていたが、トーセンスターダムの調子も良く、成長を肌で感じてる様子。そして今週の追い切り後、池江調教師は、
「先週きっちりやっているのでオーバーワークにならないように。仕上がってるし前向きさも出てきた」
「跳びが大きくきれいなフォームで走る。パンパンの馬場なら、この馬が勝っても何ら不思議はない」(Sponichi Annex )
「仕上がってる」と安心のコメントに続き、「この馬が勝っても不思議ではない」と、心強いコメント。「パンパンの馬場なら」と条件付きだが、オーストラリア遠征ではレースレベルはさておき、渋った馬場でも好走したように、言われているほど渋った馬場が苦手ではないような気もする。
そして、阪神2200で一番勝っている種牡馬は、
成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|
(8・7・6・67) | 9.1 | 17.1 | 23.9 | 109 | 64 |
それだけでなく、改修後阪神2200で一番勝っている騎手は
成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
---|---|---|---|---|---|
(8・5・0・13) | 30.8 | 50.0 | 50.0 | 159 | 143 |
武豊で、勝率30.8、連対率50.0とまさに阪神2200で無双状態。そして武豊は、イナリワン、メジロマックイーン、スペシャルウィーク、ディープインパクトで過去宝塚記念に4勝。「宝塚記念を勝つコツ」を知り尽くしているはず。トーセンスターダムがこの4頭の仲間になるのは少し違和感があるが(笑)。
それだけでなく、トーセンスターダムの母父エンドスウィープはアドマイヤムーンとスウィープトウショウしか宝塚記念に出走してないが2頭とも宝塚記念に勝利。宝塚記念における四歳馬の成績も(6・3・4・32)。もはや条件は揃ったかもしれない(笑)
けれど、武豊騎手は自身のオフィシャルサイトで、
「さすがに相手が強いかなというのが正直なところ。無欲でぶつかってみましょうか。」(武豊オフィシャルサイト)
「さすがに相手が強いかな」と、微妙なコメントを残しているが、池江調教師の言うように、宝塚記念は大外枠が来ているが、人気馬は殆ど外枠でトーセンスターダムは1枠2番と絶好枠、チャンスはあると思う。けれど、武豊騎手はトーセンスターダムでダービ以降は後方からの競馬しかしていないので、包まれて終わり、というようなことにならないといいが(笑)。
ということで、ゴールドシップに勝ち、トーセンスターダムで、G1での4番人気より下の人気で、G1での最低人気馬での勝利&最高単勝払戻金額も今週更新してくれたら最高だと思う。無敗で皐月賞に出走し、クラシックの主役候補だった素質馬だし、主な勝ち鞍G3では終われない(笑)。
武豊騎乗予定
武豊騎乗予定 | ||||
---|---|---|---|---|
7月 | 1日(水) | 川崎 | サウンドガガ | スパーキングレディーC |
4日(土) | 中京 | カラフルブラッサム | 木曽川特別 芝2200 | |
5日(日) | 中京 | エスティタート | 2歳新馬 芝1400 | |
デビュタント | 3歳未勝利 | |||
クレアドール | 3歳500万下 | |||
ワキノブレイブ | CBC賞 芝1200 | |||
11日(土) | 中京 | オーバーカム | 新馬 芝1600 | |
12日(日) | 中京 | ワイドバッハ | プロキオンS ダ1400 | |
26日(日) | 中京 | アルバタックス | 中京記念 芝2000 | |
9月 | 1日(土) | 小倉 | ゼンノサーベイヤー | 2歳未勝利 芝1200 |
10月 | 4日(日) | 中山 | コパノリチャード | スプリンターズS 芝1200 |