ドレッドノータスで京都2歳Sを制した時「武豊騎手が最大の勝因」と言われていた武豊。昨日はそのドレッドノータスで京都2歳Sを制し、3週連続2歳重賞勝利と史上初の快挙を達成。
ジャパンカップには騎乗できなかったが、今日も期待の2歳馬の騎乗馬があり、6年ぶりの年間100勝に期待がかかっている大事な日。そんな武豊の今日の騎乗結果は、
武豊騎乗結果(29日)
11月29日(日)京都
1R○ヴィクトリアマンボ(2歳未勝利 ダ1400) 1人11着
2R◎ピッツバーグ(2歳未勝利 芝1600) 1人6着
3R◎ロイカバード(2歳未勝利 芝1800) 1人1着
5R◎サンテルモ(2歳新馬 芝1600) 1人7着
7R▲カネトシビバーチェ(3歳上1000万下 ダ1400) 2人5着
8R○キングノヨアケ(3歳上1000万下 ダ1900) 1人1着
9R△クラリティーアイズ(白菊賞 芝1600) 4人7着
10R▲オースミナイン(醍醐S 芝1400) 3人5着
11R▲タールタン(オータムリーフS ダ1400) 2人8着
12R▲ベルカント(京阪杯 芝1200) 2人4着
今日はジャパンカップの裏開催で1流騎手が府中に集まったこともあり、武豊の騎乗馬が過剰人気気味になっていたが1番人気が5鞍、2番人気が3鞍と騎乗馬が質量とも結構揃っていたと思う。
昨日までの時点で年間98勝。この馬質なら今日年間100勝も夢ではないと思っていたし、午前中にも達成するかもしれないと思っていた。
けれどヴィクトリアマンボもピッツバーグも案外で、今日の大本命のロイカバード(牡2 ディープインパクト×アゼリ 母父ジェイドハンター)でも勝てなかったら今日は未勝利で終わるかもしれないと不安になってきた。
ロイカバードは新馬戦でサトノダイヤモンドとの5億円対決には敗れたとはいえ、武豊がレース後に、
能力がありますね。今日は勝った馬が強かったです。この馬も素質はあります。しっかりした馬場の方が合っていると思います」(競馬実況web)
と言っていたほどの馬。期待が大きいことで不安になっていたのだが、好スタートから控える形となり、外々を回したにもかかわらず余裕のある勝ちっぷり。レース後に武豊が、
「強い競馬でした。今日はいいレースをしてくれました。やはり良馬場の方がいいですし、外回りコースもよかったと思います。正直、今日は負けられないレースと思っていました。上を目指せる馬ですから、今後楽しみです」(競馬実況web)
「正直負けられない」、「上を目指せる」だけでなく、
「(父の)ディープインパクトに似ているね」
(デイリースポーツ)
とのコメント。武豊がロイカバードに期待していることは感じ取れていたが、まさかここまで期待していたとは思わなかった。けれどこうなってくると、エアスピネル、スマートオーディン、ドレッドノータスにロイカバードまで加わると、武豊の体が一つでは足りなくなってくると思う(笑)。
ロイカバードで順当に勝ち、100勝に王手を掛けたもののサンテルモ、カネトシビバーチェと人気はしていたが案外。
続くキングノヨアケで年間100勝を達成出来たら、馬名から出来過ぎだと思っていたし、相手関係が楽で1番人気にはなっていたが、それ程信頼はできないと思っていたし、ベルカントもビッグアーサーがいるし、年間100勝は来週にお預けになるかと思っていた。。
そのキングノヨアケ。スタートから1頭だけ外に向かって走り、その時点で終了と思ったのだが、すぐに立て直し好位に取りつけ、絶好のポジションで最終コーナーを回ると、力強く伸びて1着でゴール板を通過し、
6年ぶりの年間100勝を達成。落馬事故以来6年ぶりの年間100勝を「キングノヨアケ」で達成。もはや武豊が馬名で選んだとしか思えない程出来過ぎな話だと思う(笑)。持ってる人間とはこういうものなのだろうかと思えてしまう(笑)。
年間100勝も達成ししたし、ベルカントで京阪杯を勝てたらいうことはないと思っていた。ベルカントは好スタートから先手を取り、楽な感じで逃げれたいたので、そのまま行けるかもしれないと思ったが、
「楽なペースで逃げられましたが、4コーナーで突き放せませんでした」
(競馬実況web)
とレース後に武豊がコメントしていたが、直線むいても伸びがイマイチで4着。ベルカントは能力は相当だと思うので、次に期待したいと思う。
ゴールドシップに注目が集まったジャパンカップは、ラブリーデイが早めに先頭に立ち、そのまま押し切るかと思ったが、終始内を回ったムーア騎乗のラストインパクト、ショウナンパンドラが鋭く伸びて、ラブリーデイはショウナンパンドラ、ラストインパクトの3着。
ショウナンパンドラはわかるけど、ラストインパクトを買えた人に理由を聞きたいと思う(笑)。ディープインパクト産駒はこの2頭なことと、鞍上強化というのはあるけれど、ラストインパクトは買いずらいと思う。
ショウナンパンドラ騎乗の池添騎手は本当に勝負強い騎手。武豊は長いこと芝のG1で馬券になっておらず、「芝のG1では少し足りない」と言われているだけに、朝日杯のエアスピネルで池添騎手のように輝いてほしいと思う。
今日の武豊は馬質的にもう少し馬券になって欲しかったとは思うが、年間100勝をキッチリ決めて本当に良かったと思う。そういうわけで、武豊の6年ぶりの年間100勝について触れようと思う。
6年ぶりの年間100勝の武豊
6年ぶりの年間100勝について武豊は、
「久しぶりなので、よかったです。年間100勝は自分の中で目標のひとつだったので、クリアできたことは嬉しく思います。今年はケガもなく順調にここまで乗れてきていると思いますし、多くの方に応援していただいてよかったです。岩田騎手より早く100勝しようと思っていたので(笑)。100勝を意識するというよりも、実はこの馬の厩務員さんが定年で、これが最後のレースだと聞いていたので、そっちの方がプレッシャーでした。厩務員さんに対しても本当によかったと思います。この数字はもう少し早く達成したかったですが、まだ今年もあと1ヶ月残っていますし、もっともっといいレースをして、もっと勝ちたいと思っていますので、応援してください。ありがとうございました」(競馬実況web)
「岩田騎手よりも早く100勝しようと思っていた」と、やはり武豊の話は面白いと思う(笑)。「年間100勝は自分の中で目標の一つ」との言葉から、以前「勝利数にはそれ程こだわらない」といっていた時期もあったけれど、やはり年間100勝は最低限の目標だったんだと思う。
そして、キングノヨアケの厩務員が定年で、最後のレースに花を添えることが出来て、6年ぶりの年間100勝だけでなく本当に良かったと思う。
最後に「もっともっといいレースをして、もっと勝ちたい」との嬉しい言葉。この貪欲さがある限り、これからも騎乗で魅せてくれると思うので、来年も続けて年間100勝を期待したいと思う。
関係ない話ではあるが、以前三浦騎手が新人最多勝記録を更新した時、「裏開催で達成とは華がない」とのことを言っていた気がするが、武豊の今回の年間100勝もジャパンカップの裏開催ということも面白いと思う(笑)。
武豊が年間100勝を達成した「キングノヨアケについて」
キングノヨアケ |
---|
厩務員 引退レース |
武豊 6年振り100勝 |
父カネヒキリ |
母父クロフネ |
と「キングノヨアケ」というだけでなく、厩務員の引退レースに父カネヒキリ、母父クロフネと「少し出来過ぎな気がする(笑)。持ってる人間とはこういうものなのか。。。
キングノヨアケというだけに、来年は年間100勝だけでなく、エアスピネル、ラルク、スマートオーディンで牡牝クラシック。そしてコパノリッキー、アウォーディ、スマートシャレード、ラニでダートを席巻。まさに馬名通り競馬界のキングの夜明けになるかもしれない。
今週の武豊騎乗結果
11月28日(土)京都
3Rカフジキング(2歳未勝利 ダ1800) 1人2着
4Rアミーラ(2歳未勝利 芝1400)牧浦(栗) 12人12着
6Rメイショウミラコロ(2歳新馬 ダ1400) 2人3着
7Rアンバーグリスキー(3歳上500万下 芝1600) 6人17着
9Rメイショウミツボシ(高雄特別 芝2400) 2人8着
10Rスマートアヴァロン(貴船S ダ1200) 1人6着
11Rドレッドノータス(京都2歳S 芝2000) 3人1着
12Rサンセットスカイ(3歳上1000万下 芝1600)10人10着
11月29日(日)京都
1R○ヴィクトリアマンボ(2歳未勝利 ダ1400) 1人11着
2R◎ピッツバーグ(2歳未勝利 芝1600) 1人6着
3R◎ロイカバード(2歳未勝利 芝1800) 1人1着
5R◎サンテルモ(2歳新馬 芝1600) 1人7着
7R▲カネトシビバーチェ(3歳上1000万下 ダ1400) 2人5着
8R○キングノヨアケ(3歳上1000万下 ダ1900) 1人1着
9R△クラリティーアイズ(白菊賞 芝1600) 4人7着
10R▲オースミナイン(醍醐S 芝1400) 3人5着
11R▲タールタン(オータムリーフS ダ1400) 2人8着
12R▲ベルカント(京阪杯 芝1200) 2人4着
今週はジャパンカップには騎乗できなかったが、ドレッドノータスで京都2歳Sを制しただけでなく、6年ぶりの年間100勝を達成。もはやいうことはないくらいここ最近充実している武豊。来週も楽しみになってくるが、来週は、
来週の武豊騎乗予定馬
12月5日(土)阪神
4Rピンクアゲート(2歳未勝利 芝1800)高橋義忠 (栗東)
9Rアンシエルワープ(万両省 芝1400)小崎 憲(栗東)
11Rイリュミナンス(逆瀬川S 芝1800)松永 幹夫(栗東)
12月6日(日)中京
4Rヨカグラ(2歳未勝利 芝2000)中竹和也 (栗東)
9Rロードグリッター(栄特別 芝2000)藤岡 健一(栗東)
10Rユキノアイオリス(浜松S 芝1200)和田 正道(美浦)
11Rコパノリッキー(チャンピョンズC ダ1800)村山 明(栗東)
12Rメイショウオオカゼ(鳴海特別 ダ1400)南井 克巳(栗東)
来週はコパノリッキーのチャンピョンズCをはじめ、特別レースの想定が結構埋まっているのは嬉しい限り。コパノリッキーはやはりホッコータルマエが気になるし、ノンコノユメの末脚も脅威。そして去年大敗しているレースなだけに不安も多いが、キングが夜明けを迎えたはずなので、今年2勝目の中央G1制覇を期待したいと思う。
武豊騎乗予定
武豊騎乗予定 | ||||
---|---|---|---|---|
12月 | 5日(土) | 阪神 | ピンクアゲート | 2歳未勝利 |
アンシエルワープ | 万両賞 | |||
6日(日) | 中京 | コパノリッキー | チャンピオンズC ダ1800 | |
ロードグリッター | 栄特別 | |||
ヨカグラ | 2歳未勝利 | |||
メイショウオオカゼ | 鳴海特別 | |||
12日(日) | 阪神 | デウスウルト | チャレンジC | |
13日(日) | 香港 | エイシンヒカリ | 香港C 芝2000 | |
19日(日) | 阪神 | スマートシャレード | 縦の木賞 | |
20日(日) | 阪神 | エアスピネル | 朝日杯FS 芝1600 | |
チーフアセスメント | クリスマスキャロル賞 | |||
26日(土) | 阪神 | メイケイレジェンド | 2歳500万下 | |
27日(日) | 中山 | ドレッドノータス | ホープルS | |
29日(日) | 大井 | コパノリッキー | 東京大賞典 ダ2000 | |
1月 | 5日(火) | 京都 | トウシンモンステラ | 万葉S |
9日(土) | 京都 | ゼンノサーベイヤー | 3歳500万下 |
最近いいニュースばかりで楽しみになってくることが多いのだが、最近お手馬が揃いすぎたため残念なことが起きてしまった。それは全日本2歳優駿の話で、
全日本2歳優駿登録馬
出走予定馬(予定騎手名)
エネスク(未定)
オーマイガイ(武豊)
コウエイテンマ(未定)
サウンドスカイ(戸崎圭太)
レガーロ(M.デムーロ)
補欠馬(予定騎手名)
1ラニ(未定)
2スマートシャレード(未定)
3カシノエイシ(未定)
4キョウエイギア(未定)
5マダムクレアシオン(未定)
※出典「競馬実況web」
連闘してまで全日本2歳優駿を目指した怪物ラニが補欠馬(笑)。それだけでなくまさかのスマートシャレード。どの馬も回避しなければ問題ないのだが、1頭回避すればラニ、2頭だと、ラニだけでなくスマートシャレード。スマートシャレードは予定通り縦の木賞に出てくれれば嬉しいのだが、ここでラニとスマートシャレードに騎乗できないとなると非常に残念なことになる。、まさに「オーマイガイ」だと思う(笑)。
ラニは間に合わないと判断したからオーマイガイになったと思うのだけれども、ラニだけは手放して欲しくないと思っているので、一頭も回避しないでほしいと思う。
残念な話は全日本2歳優駿のことだけでなく、浦和記念を目指していたアウォーディーがフレグモーネを発症し、浦和記念を回避し東海ステークスを目標とすることに(サンスポ競馬予想王)。
コパノリッキーは今年は東海Sには出走しないと思うので東海Sでは騎乗できそうだけれども、浦和記念は高確率で賞金を加算できると思っていたので残念だと思う。